リンパ浮腫の診断・評価方法|国立国際医療研究センター病院
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リンパ浮腫の診断・評価方法

乳がんや子宮がんなどのあとに"むくみ"を生じる二次性リンパ浮腫の場合は比較的容易に診断がつきますが、"むくみ"自体は健常な人でも起こりえますし他の疾患でも生じるありふれた症状ですので、正確な診断には適切な検査が欠かせません。

まず内科的な診察により静脈性の疾患(静脈瘤・静脈血栓症など)・心疾患・腎疾患・肝疾患・内分泌疾患・悪性腫瘍ではないことを確認し、リンパ浮腫が疑われた場合にリンパの流れを見る画像検査を行います。特に、原因不明の原発性リンパ浮腫が疑われる方は、当外来受診前に内科で内科的疾患の診察・検査・除外されることが重要となります。

他の疾患の可能性が除外された後にリンパ浮腫用の検査、リンパ循環の画像評価を行います。リンパシンチグラフィ(SPECT-CT)、MRリンパ管造影、ICGリンパ管造影といった画像検査を適切に組み合わせて行うことでリンパ循環を詳細に評価することが重要です。当院ではリンパシンチグラフィ・SPECT-CT・MRI・ICGリンパ管造影を適宜組み合わせて包括的にリンパ浮腫の評価を行っております。特に、ICGリンパ管造影はリンパ浮腫の進行予測や治療方法の判断に有用な重症度診断が可能であり、後述のリンパ浮腫外科治療を含めリンパ浮腫診療において極めて重要な検査となります。これらのリンパ画像検査でリンパ循環の異常を認めればリンパ浮腫の診断となり、重症度に応じて治療を行うこととなります。

ICGリンパ管造影によるリンパ流の評価

(リンパ浮腫の進行により造影所見がLinear → Splash → Stardust → Diffuseと変化する)

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  1. Yamamoto T, et al.
    Characteristic indocyanine green lymphography findings in lower extremity lymphedema: the generation of a novel lymphedema severity staging system using dermal backflow patterns.
    Plast Reconstr Surg. 127(5):1979-86, 2011.

ICGリンパ管造影による重症度分類(DB stage)と治療方針

(適切な治療方針の検討に有用な病態評価方法)

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  1. Yamamoto T, et al.
    The earliest finding of indocyanine green (ICG) lymphography in asymptomatic limbs of lower extremity lymphedema patients secondary to cancer treatment: the modified dermal backflow (DB) stage and concept of subclinical lymphedema.
    Plast Reconstr Surg. 128(4):314e-21e, 2011.
  2. Yamamoto T, et al.
    Subclinical lymphedema: understanding is the clue to decision making.
    Plast Reconstr Surg. 132(3):472e3e, 2013.